
更年期かな?と感じるきっかけは
人それぞれです。
今日は多汗についてご紹介します。
自分だけが汗をかいている?!
更年期の汗で困る…という経験の方は
とても多いですね。
汗だけでなく、急にのぼせたように
顔がカーっと熱くなるという状態が
セットの時もあります。
例えば
電車に乗っている時など
他の人は平然とした様子なのに、
自分だけは熱く感じて
上着を脱いだり…
汗を抑えたり…
またそういう行為を
少し恥ずかしい…と感じる方も
いらっしゃいます。
そうなると
精神性発汗といって気持ちの緊張による
発汗も加わって、
顔だけでなく、
手、足、脇にも発汗します。
メイクも崩れやすくなってしまうので
とても困りますね。
なぜ汗多汗になるのでしょうか?
発汗量は男女比でいうと
男性の方が多いです。
ところが
女性は生理が始まる年齢のころより
卵胞ホルモンの分泌が増加して
その影響で発汗量が減少します。
その後、更年期を迎えると
卵胞ホルモンの低下するため
発汗量が増えると考えられています。
(産後も女性ホルモンの急激な低下により
多汗になりやすいです。)
自律神経の乱れを鍼灸で整える
ほぼ全身に存在する汗腺(エクリン腺汗腺)
は自律神経の交感神経が支配しています。
このエクリン腺汗腺の主な働きは
体温調節。
体温の上昇を感じると
その情報が脳の視床下部に届き
交感神経を興奮させて発汗します。
この交感神経が興奮する心理状況で
汗をかく…という
患者さんもいらっしゃいます。
●仕事でイライラした時
●気持ちが焦ったり慌てている時
このような時にも
交感神経は興奮します。
単に体温を調節する必要がある時だけでなく
交感神経が興奮することによっても
汗が出るのです。